どんなときもアウトドア

outdoorのたのしさ発信!

昔の自転車の旅 続きです。②

12月12日
朝5時ぐらいの強い雨でめをさます。
6時を過ぎて雨もすっかり上がったので外に出て作業開始、するとフライシートの裏は何十匹もの蚊の大群!
きのうはうるさいほど蚊がいたけど、これほどとは思わなかった。
 
今日はWaitikiLandingまで50km以上走らなければいけない、そこからケープまではグラベル(未舗装路)なので、もっと大変。今日は頑張って走ることにした。
イメージ 3今朝、昼ごはんを用意できなかったので、キットカットを2人で分けて出発。
食料はボトル半分の水と、パン切れ。
イメージ 4
 

朝7時半に出発して、お腹へって泣きながら30kmぐらい走ってやっとデイリーがあった。
Tekaoの町。
マギーのインスタントのラーメン2つとクッキー、ジュースを買った。
ここの小さい子供になつかれ、話しかけられ、答えられず悔しい思いをした。
このあとアップダウンを繰り返しすごく疲れた、嫁さんの体調も心配.
 
 
キャンプ場に無時到着。
イメージ 5
 
晩御飯にツナ缶と卵とたまねぎを購入して、お腹一杯食べた。
明日はケープレインガまでグラベル40kmがんばろ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほんとにひもじい日だったな~。
お店の数を日本の感覚のままではいけない。
何でもすぐに買える。
この感覚は命とりだ!
 
このキャンプ場に洗濯機がなかったので、靴下も手洗いした。
私はこうしてテントと木にわたしたひもにつるした洗濯ものがすごく気に入っていた。
 
道中、牛によくあう。ほえられて怖かった。
今日は羊の大群にもあった。
七面鳥にもあった。
主人は「もうすぐクリスマスだから食べられるね。」と言った。私は「そうだ!」と思った。
 
今はsummer time。日が長いのがいい。電気の少ししかないキャンプ生活は日が長いことが重要だと思う。
必然的に早寝早起き。理想的な生活だ。

 
12月13日
朝6時に起きて、7時30分に出発。
ケープレインガまでは、片道21kmを越える未舗装路・・。
だから今日は往復して、このキャンプ場にもう一泊することにした。
重たい荷物は全部テントの中に押し込んで、身軽な装備で行く。
荷物は心配だけど、全部持ってはぜったい行けないだろう。
 
ケープレインガまでの道はアップダウンが多く、丘が大きいので大変。
イメージ 6
 
(にわか雨の後の虹)
道路は砂利で、タイヤは踏ん張りがきかない。
横をクルマが通れば、砂煙で大変。
でも、すれ違う人はみんな手を振ってくれるのがうれしい。
まわりはどこまでも緑の丘。
 
丘をゆっくりと登っていると、道の両側の牧場から、牛たちがたくさん集まってきた。
たくさんの牛に注目され、緊張して、よめさんは転んでしまった。
イメージ 7
 
 
(この牛たちが集まってきて、この先の上り坂で転びました。)
ニュージーランド北島の最北端、ケープレインガはすばらしい景色。
イメージ 1
イメージ 2
 
 
 
がんばって来てよかった。
 
帰りは少し楽な感じ、全体に緩やかに下っているみたい。
来るときに、転んでしまった嫁さんは、恐かったのが頭に残っているらしく、ふたりでゆっくり帰ることにした。
午後3時に、無事キャンプ場に到着。
明日のキャンプ場は、お店がないので、食料品を少し買い込んだ。今日の晩御飯は、パンとソーセージと卵と玉ねぎ。
自転車の旅は重たいものを持てないので大変。 
総走行距離158.7km
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長いダートの旅だった。
感動も大きかった。
 
道中、牛についてこられた。牛に見つめられてMTBをこぐ。恐怖です。
こけた。
主人はそんな私のもとへとんできて助けてくれた・・・痛さを感じずにすんだ。がんばろう。
一瞬見えた虹の色を数えた。
 
NZの紫外線はただものではない。日本の7倍は本当だ。
下唇がはれて、たらこくちびるになった。

 
12月14日
朝6時に起きる。
朝ごはんは最初の休憩で食べることにして、早く出発。
目指すはRarawaビーチ。昨日の疲れが、少し残っているけど頑張ってこぐ!
 
イメージ 8
 
嫁さんはかなり疲れ気味。でもビーチで泳ぐのを楽しみに頑張っている。
27kmほど走ってTekaoに到着。しかし2日前に買い物したお店が閉まっている!
あとミネラルウォーター500mlと、そのまま飲めない水が750ml、紅茶が少ししかない。
でも、ガイドブックには、そのキャンプ場は水が豊富と書いてある、まいいか。
 
37km地点でキャンプ場への分かれ道を発見、砂利道を4km。
しんどいけれど、ホワイトサンドのビーチのため。
嫁さんが、きのう転んだとき足を痛めていて、痛みが増してきたので自転車を降り、ゆっくり押しながらいく。
 
キャンプ場は、だれもいませんでした。お金を払うシステムも分からないし、水道の水も出ない・・。くさりのかかったドアはトイレかな?
仕方ないので、ビーチの写真だけ撮って、来た道をひきかえしました。
 
イメージ 9
 
 
分岐点まで戻って、地図を調べる。次のキャンプ場は15km先のPukenui、おおきなお店もあると書いてある。
午後3時にキャンプ場に到着。
イメージ 10
 

ココのキャンプ場はすごい、一人10ドルで高めだけど、シャワーが温水で無料!すぐ近くにテイクアウトのお店もある!
Fish&Chipsとビールを買いました。
今日の走行距離59.5km
総走行距離218.2km
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水のないキャンプ場にはかなりショックだった。
左ひざが痛む私はこれ以上進みたくなかった。
ビーチで泳ぐのをどれ程楽しみにしていたか。
 
気持ちを切り替えて、次の目的地まで向かった。
行きし通った道を帰っている。
町に着いた。
行きに気づかなかった町がこのあたりで一番大きい町なんだ。
今、日本の感覚を全部捨てた。
今ならこの町が一番大きいと分かる。
 
今でも忘れることができない食事。それがこの町でこの日に食べたFish&chips+サラダ。ビールも。
そして、その夜に見た気持ち悪いくらいの数の星の空も・・・。